2026.5.9~5.10【佐渡島金山・金北山】報告 木村博子

オオミスミソウ(雪割草)が、まだ、咲いていてくれました。今年は、季節が進むのがとても早いので、無理かなと思っていたのですが・・・出逢えてラッキーでした。その愛らしい姿に惹きつけられます。
▼日時 : 2026年5月9日(土)~10日(日)
▼ 天 気 : 9日 雨のち曇り 10日 快晴
▼ レベル: 4 一般向強
▼担当 リーダー : 木村博子(投稿)
▼サブリーダー : 宮永基久
▼協力者 : 石橋庸子
▼現地協力者: 近藤小百合
▼参加者 : 31名(男性3名、女性28名)
▼行動時間 : 9日: 約5時間(休憩時間含) 10日: 約8時間(休憩時間含)
▼累積標高差 : 登り:1,412m 下り:823m
▼コース : 9日新潟港= 両津港 貸切バス9:00=北沢浮遊選鉱場跡 9:50 ~10:05=史跡 佐渡金山 10:15~12:00=アオネバ登山口 13:00 → アオネバ十字路14:55→ 金北山縦走路入口15:20 →ドンデン山荘15:45(泊) (希望者のみ尻立山往復)
10日 ドンデン山荘5:30 → 金北山縦走路入口5:50 → アオネバ十字路6:10 → マトネ 7:00~7:20 →真砂の峰8:50 →イモリ平9:05 → あやめ池10:45 →金北山11:45~12:20 →白雲台交流センター13:40 貸切バス14:00=両津港14:40 着 16:25発ジェットフォイル=新潟港17:32着解散

両津港に到着、乗船してきたカーフェリー「ときわ丸」。この日は、ちょうど、低気圧が通過中でかなり揺れ、船酔いしてしまいました。

旧佐渡鉱山。日本で最も早い鉱業の近代化が進められた旧佐渡鉱山は、一連の施設を良く残す貴重な文化財であるとして、国指定史跡としての保護がはかられています。

北沢浮遊選鉱場跡。採掘された鉱石を細かく砕き、浮遊選鉱という技術で金銀を取り出していました。
かつて「東洋一」といわれた近代鉱山の象徴的施設跡です。

50mシックナー。シックナーは、泥状の鉱物と水を分離するための装置です。コンクリートの基礎部分のみが残り、蔦や苔に覆われた姿がスタジオジブリの映画「天空の城ラピュタ」の世界観に似ているとして有名です。

史跡佐渡金山。 江戸時代の採掘坑道で国史跡「宗太夫坑」と、明治以降の機械掘坑道で国重要文化財・国史跡「道遊坑」を見学しました。

宗太夫坑コースでは、江戸時代の手掘り坑道やからくり人形で当時を再現した採掘跡などを見学することができました。

山留大工(やまどめだいく) 奉行所直雇いの技術者です。佐渡金山の岩盤は硬いので落盤の可能性は少なかったのですが亀裂が生じていたり軟弱な所にはクリ材やナラ材を使って補強していました。

佐渡金山のシンボル「道遊の割戸」は、地表から「道遊脈」に沿って掘られたV字型の採掘跡です。「道遊脈」は1601年相川金銀山で最初に発見された鉱脈の一つで、上部は江戸時代に下部は明治から平成元年まで採掘が続けられていました。

アオネバ登山口に到着。尾根周辺に見られる青い粘土が青粘(アオネバ)の由来です。

シラネアオイ(白根葵)。日本固有の一属一種の花で、花言葉は、「完全な美」。

ドンデン山荘に到着後、希望者のみで、尻立山まで行きましたが、強風と霧のため、すぐに山荘に戻りました。

ドンデン山荘での夕食、ビュッフェでした。美味しいワインで乾杯です。

2日目は、朝から素晴らしいお天気で、綺麗な日の出を観ることができました。

ユキノシタ科のネコノメソウ。花の周りの葉(苞葉)が鮮やかな黄色や黄緑色に色付くのが特徴です。春先に一早く顔を出す、季節を感じさせる野草の一つです。

サンカヨウ(山荷葉)。
雨や露に濡れると、白い花びらがガラス細工のように透明になる神秘的な特徴(スケルトンフラワー)があります。

マトネからは、これから向かう金北山がはっきりと観えました。まだまだ、遠い所にあります。

オオミスミソウ(雪割草)。ミスミソウなどのキンポウゲ科ミスミソウ属の総称です。呼び名の通り、地を覆う雪を割って可憐な姿を現し、いち早く新しい季節の訪れを告げてくれます。

キクザキイチゲ(菊咲一華)。
春先に咲く「スプリング・エフェメラル(春の妖精)」の一種として知られています。

稜線上では、時折、強風が吹き寒さを感じたので、こまめに衣類の調整をすることを心掛けました。

オオシマザクラ。花が満開の時期に、緑色の葉も一緒に見られるのが特徴。
「白桜」とも呼ばれ、与謝野晶子が愛した桜としても知られています。

雪割草。深い雪の下でも春を待ち、やがて雪を割って小さな花を咲かせる姿から、花言葉は、「あなたを信じます」「期待」「和解」。信じて待ち続ける強さや、新しい季節に向かっての努力と希望を象徴しています。
よきことは いつか来るもの 雪割草 俳人 鈴木伊都子の句です。

陽が高くなってきて、カタクリも思いっきり花を開いていました。

最後の難関、山頂直下にある傾斜30度の「雪の壁」。トラロープが張られていて、足を置くステップもしっかりしているので、アイゼン無しでも登ることができました。

その後、山頂までは、雪渓を登っていきます。

標高1,172m、佐渡島最高峰の金北山に到着。ここで、昼食休憩を愉しみました。

金北山の山頂には、金北山神社が鎮座しています。A班の集合写真。

両津港や加茂湖がはっきりと手に取るように観えました。時折聴こえる鳥のさえずり、空の青さと海の青さ、素晴らしい景色に感動の連続でした。
金北山頂上からは、防衛省管理道路を通って下り、1時間半位で白雲台交流センターに到着しました。
その後、両津港まで貸切バスで移動し、解散しました。
佐渡トレッキング協議会が送ってくださった地図です。

リーダーコメント
9日は、北沢浮遊選鉱場跡、史跡佐渡金山を見学し、1601年の開山以来約400年にわたり日本の金銀生産の中心として栄えた佐渡金山の歴史に触れることができました。その後、バスでアオネバ登山口まで移動し、水川内沢沿いの登山道を登っていきました。A班、B班の二つの班を編成し、サブリーダーの宮永さんにB班を率いていただきました。曇り空でしたが、ニリンソウ、オオイワカガミ、シラネアオイなどの花を愉しみながら歩くことができ、ドンデン山荘に到着。その後、頂上からの素敵な眺めを期待して尻立山に向かいましたが、残念ながら霧のため眺望を得ることはできませんでした。
10日は、朝から雲ひとつない快晴のもと、金北山までの縦走を愉しむことができました。ドンデン山荘を出発し林道を経て、マトネまで樹林帯を進みましたが、シラネアオイやカタクリ、ヒトリシヅカなどの花が次々と現れ、苦も無くマトネに到着、ここで朝食休憩をとりました。その後は、真っ青な空と、右には外海府、左には、内海府、両津湾を眺めながらの快適な縦走コースを愉しみました。時折、風が強く吹きましたが、それ以外は暑くも寒くもなく、瑞々しい新緑とたくさんの花、そして、最後には、雪割草も観ることができ、絶景ロードを堪能することができました。あやめ池を過ぎてからの「雪壁」と頂上直下の「雪渓歩き」が心配でしたが、声を掛け合いながら、慎重に歩くことによって、無事に通過、金北山の頂上に立つことができました。
今回の山行でも、サブリーダー、協力者、参加者の皆さんが協力してくださったおかげで、無事に山行を終えることができました。感謝申し上げます。 木村博子





















