2010.11.27【今熊山～金剛の滝】報告
荘厳な武州今熊神社、背後の山が今熊山
今熊神社は、昭和１７年まで今熊山の山頂にありました。今熊山と今熊神社は、江戸時代より「関東のよばわり山」といわれ、行方不明者を探す人々の信仰を集め、関東有数の霊山として繁栄した歴史を持っています。今熊神社は昭和１７年、山頂の御本殿が焼失し、昭和５１年に現在地に再建されました。権現造りの美しい遥拝殿は川口の総鎮守にふさわしいものです。
今熊山は海抜５０５ｍでツバキ、モミ、ブナ（イヌブナ）などの貴重な植生を有しています。春にはミツバツツジが美しく山腹を彩ります。金剛の滝は落差約１２ｍで冬季は結氷の輝きが見られます。周辺には、マルバスミレ、ホウチャクソウ、サラシナショウマ、イワタバコ、ハグロソウなど野草も多く見られます。また渓谷にはヒダサンショウウオ、ナガレタゴガエルなどの両生類が生息しています。
今熊神社に伝わる伝統獅子舞は大変に見事なもので、八王子市の無形文化財に指定されています。
今熊神社にまつわる呼ばわり山伝説とは、およそ次のような伝承によるものです。遠く安閑天皇の御世に皇后が行方不明になった時、天皇の夢にお告げがありました。武蔵の国、今熊神社に祈願すれば、皇后はたちどころに現れるというものでした。直ちに勅使が武蔵の国に下向し、今熊神社に祈願したところ、夢のお告げ通り皇后が見つかったと伝えています。この神社では今も行方不明者の探索祈願が行われています。（出典：東京の里山天合峰、川口の自然を守る会より）
実施日：平成２２年１１月２７日（土） 天候 快晴 一般向弱コース
リーダー：鮫嶋妙子
協力者：大澤清吾 田渕祥子 （Ｌ）鳥居節男
参加者：２２名（男性５名 女性１７名）
コース概要
ＪＲ武蔵五日市駅８：２７着 バス「京王八王子」行９：０９乗車＝今熊山登山口９：２０下車 出発９：３０→今熊神社９：５０→第１見晴台１０：２０→第２見晴台１０：４０→今熊山山頂（５０５ｍ 今熊神社）１０：５５ 昼食・休憩 出発１１：４０→分岐（滝・通行止）１２：０５→分岐標識（金剛の滝方向へ）１２：２０→金剛の滝１２：４０→分岐標識（広徳寺方向へ）１２：５８→広徳寺１３：２０→ＪＲ武蔵五日市駅１４：２５着（解散）
歩程：３時間
ＪＲ武蔵五日市駅
今熊山登山道入口バス停前でリーダー挨拶
今熊神社入口
閑静な山里を神社に向かって
今熊神社全景
紅葉と権現造りが美しい今熊神社
今熊開運稲荷社
参拝後、荘厳な今熊神社前で参加者の記念写真
山頂に向かって、この石碑は何「千四百米」
毎年５月に開催される「八王子八峰登山大会」のコースでもある
山道の石碑
第１見晴台の広場で小休止
第１見晴台からの展望
第２見晴台の広場で小休止
戸倉三山コース案内板
分岐の標識（今熊山方向へ）
今熊山山頂（５０５．７ｍ 昭和１７年今熊神社の御本殿が火災により焼失）
今熊山山頂の石碑
今熊山山頂での参加者の記念写真
急坂の下山は慎重に
分岐 滝・通行止め（山道崩壊のため）
金剛の滝へは急勾配の険しい山道で小幅でより慎重に
金剛の滝 落差４ｍの雌滝 右は岩のトンネル
岩のトンネルを潜るとそこは雄滝でした
金剛の滝 落差１８ｍの雄滝
紅葉を眺めながらのんびりと
分岐標識（広徳寺方向へ）
視界の開けた山道を
広徳寺 切妻造一間一戸四脚門 室町建築の面影を残す総門
東京都史跡 広徳寺境域
広徳寺 カヤ葺寄棟造三間一戸二重門 仁王門
茅葺の大本堂 江戸時代の中頃の建築
広徳寺境内内は紅葉が綺麗でした
東京都記念物 広徳寺のタラヨウ
東京都記念物 広徳寺のカヤ
アキノタムラソウ
大和田えきの巨大カボチャ
民家の畑のコウテイダリア